紫外線は、私たちの肌に悪影響を及ぼすものとして知られています。
日焼け、シミ、シワ、皮膚がんなど、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。しかし、紫外線は、くもりの日でも強いことをご存知ですか。
くもりの日でも、紫外線は地上に届いています。くもりの日は、太陽が見えないため、紫外線が弱いと思われがちですが、実際には、晴れた日の約8割の紫外線が届いています。そのため、くもりの日でも、紫外線対策は必要です。
今回の記事では、そんな紫外線対策について詳しくご紹介します。また、紫外線を浴びてしまった時のアフターケアについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次★
紫外線はくもりの日でも強い!
冒頭でもお伝えした通り、くもりの日であっても、紫外線は私たちのいる地上に届いています。太陽が見えないため、紫外線も弱いと思われています。
確かに、雲が紫外線を防いでくれてはいますが、晴れた日の約8割の紫外線が届いています。雲の切れ目から太陽が顔を出した時は、晴れの日と同じだけの紫外線が届いていることになります。
雨や雪の日も、曇りの日と同様に、紫外線が遮断されますが、雨や雪がやんだ後には、紫外線量が急に戻ってしまいます。そのため天候に関わらず、私たちは紫外線対策を行わなければなりません。
紫外線対策として、何ができる?
くもりの日でも紫外線が届いていると分かったが、どのように対策をすればいいのかを知りたいと思った方も多いでしょう。紫外線対策としては、以下のような方法があります。
紫外線対策として、最も効果があるのは、紫外線を浴びる場所にいないことになります。しかし、日陰や室内にいても紫外線を浴びる可能性があることは理解しておかなければなりません。
紫外線には、UV-AとUV-Bの2種類があります。UV-Aは、波長が長く、ガラスを透過しやすいため、日陰や室内でも浴びることができます。UV-Aは、シミやシワの原因になるだけでなく、皮膚がんを引き起こす可能性もあります。
一方で、UV-Bは、波長が短く、ガラスを透過しにくいため、日陰や室内では浴びにくいですが、日光を浴びると皮膚が赤くなる原因になります。
確かに日陰や室内にいることで、浴びる紫外線の量は減りますが、これだけでは対策できているとは言えません。そのため、紫外線を直接浴びないように、帽子を被ったり、サングラスをしたり、長袖の服を切ることが望ましいです。
顔や手などのどうしても覆うことができない場所は、日焼け止めを塗るしかありません。日焼け止めは、紫外線を吸収したり、反射したりする成分でできています。日焼け止めを塗ると、これらの成分が紫外線を肌に届くのを防ぎ、日焼けやシミ、しわなどの肌トラブルを防ぐことができます。
日焼け止めの選び方のポイント
紫外線対策として、日焼け止めが重要であることが分かったところで、日焼け止めを選ぶ際のポイントについて、ご紹介します。日焼け止めを選ぶ際には、以下のポイントを確認することです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
SPF値(Sun Protection Factor)
SPF値とは、日焼け止めが紫外線B波(UVB)をどの程度防ぐことができるかを示す指標です。
SPF値は、15、30、50、50+の4段階に分かれており、数字が大きいほどUVBを防ぐ効果が高くなります。ただし、SPF値が高い日焼け止めでも、100%UVBを防ぐことはできません。
日焼け止めのSPF値は、一般的に15以上が推奨されています。ただし、日焼けしやすい肌質や、屋外で長時間過ごすことが多い方は、SPF30以上のものを使用することをおすすめします。また、海や山など紫外線の強い場所に行く場合は、SPF50以上のものを使用するようにしましょう。
PA値(Protection Grade of UVA)
PA値は、日焼け止めが紫外線A波(UVA)をどの程度防ぐことができるかを示す指標です。
これまでは「PA+」「PA++」「PA+++」の3段階でしたが、2013年4月からは測定方法と表示方法の改定に伴い「PA++++」を加えた4段階に分けられるようになりました。+の数が多いほど紫外線A波(UVA)を防ぐ効果が高くなっています。
一般的に、日焼けしやすい方や屋外で長時間過ごされる方や、紫外線に敏感な方は、PA++++の日焼け止めを選ぶようにしましょう。
ただし、PA値が高い日焼け止めは、肌への負担が大きい場合もあります。そのため、肌が弱い方や敏感肌の方は、PA++程度の日焼け止めを選ぶようにしましょう。
汗や水に強いかどうか
汗や水で日焼け止めが落ちてしまうと、紫外線から肌を守る効果が低下してしまいます。汗や水に強い日焼け止めは、汗や水に濡れても日焼け止め成分が流れにくく、紫外線から肌をしっかり守ることができます。
汗や水に強い日焼け止めを選ぶ際には、ウォータープルーフやウォーターレジスタントなどの表示がされているものを選ぶようにしましょう。
自分の肌質に合っているかどうか
日焼け止めを選ぶ際には、自分の肌質に合っているかどうかを見ることが重要です。なぜなら、日焼け止めは肌に直接塗るものなので、肌質に合わないものを塗ると、肌トラブルの原因になる可能性があるからです。
例えば、脂性肌の方は、油分の多い日焼け止めを塗ると、肌がベタベタしたり、毛穴が目立つようになったりすることがあり、乾燥肌の方は、保湿成分が少ない日焼け止めを塗ると、肌が乾燥したり、カサカサしたりすることがあります。また、敏感肌の方は、刺激が強い日焼け止めを塗ると、肌が赤くなったり、かゆくなったりすることがあります。
そのために、日焼け止めを選ぶ際には、自分の肌質に合ったものを選ぶようにしましょう。肌質別の日焼け止めの選び方は次の通りです。購入する前に、テスターなどで試すことがオススメです。
日焼け止めの塗り方のコツ
日焼け止めを塗るときは、以下のコツを押さえましょう。
日焼け止めは、肌に直接塗るものなので、正しく塗らないと効果が薄れてしまいます。上記のコツを押さえて、日焼け止めを正しく塗りましょう。
紫外線を浴びてしまった時のアフターケア
紫外線を浴びてしまった場合は、すぐに日陰に移動して、冷たいタオルや保湿クリームで肌を冷やしましょう。また、日焼け止めを塗り直すことも忘れずに行いましょう。
紫外線を浴びた後には、以下のようなアフターケアを行うことで、肌を守ることができます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
保湿クリームや美容液などで肌を保湿する
紫外線を浴びると、肌の水分が失われ、乾燥してしまいます。そのため、紫外線を浴びた後には、保湿クリームや美容液などで肌を保湿することが大切です。
保湿クリームや美容液には、肌に水分を与え、潤いを保つ成分が含まれています。これらの成分が肌に浸透することで、肌の水分量を補い、乾燥を防ぐことができます。
また、保湿クリームや美容液には、肌を保護する成分も含まれています。これらの成分が肌に浸透することで、紫外線や乾燥などの外的ダメージから肌を守ることができます。
ビタミンCやEなどの抗酸化物質を多く含む食べ物やサプリメントを摂取する
紫外線を浴びると、体内に活性酸素が発生します。活性酸素は、細胞を傷つけ、老化や病気の原因となる物質です。ビタミンCやEなどの抗酸化物質は、活性酸素を除去する働きがあります。そのため、紫外線を浴びた後には、ビタミンCやEなどの抗酸化物質を多く含む食べ物やサプリメントを摂取することで、肌を守ることができます。
ビタミンCやEを多く含む食べ物には、次のようなものがあります。紫外線を浴びてしまった際は、積極的に摂取するように心がけましょう。
十分な睡眠をとる
紫外線を浴びると、肌はダメージを受けてしまいます。そのダメージを修復するために、十分な睡眠を取ることが大切です。
睡眠中は、肌のターンオーバーが活発に行われます。ターンオーバーとは、古い角質が剥がれ落ち、新しい角質が生まれ変わるサイクルのことです。このサイクルが正常に行われることで、肌のダメージが修復され、健康な肌を保つことができます。
また、睡眠中は、肌の保湿力も高まります。これは、睡眠中に肌が水分を多く吸収するためです。水分を多く含んだ肌は、紫外線のダメージを受けにくくなります。
具体的には、1日7〜8時間の睡眠を取るように心がけましょう。睡眠の質を高めるために、寝る前のカフェインやアルコールの摂取は避け、リラックスできる環境で寝ることが大切です。
まとめ|紫外線対策には、日焼け止めが一番効果的!
紫外線は、晴れた日だけでなく、くもりの日でも強いです。くもりの日でも、晴れた日の約80%の紫外線が届くと言われています。そのため、くもりの日でも日焼け対策をしっかりと行うことが大切です。
紫外線対策の基本は日焼け止めです。日焼け止めを選ぶ際には、SPF値とPA値を確認しましょう。SPF値は、紫外線B波(UVB)を防ぐ効果を表し、PA値は、紫外線A波(UVA)を防ぐ効果を表します。日焼け止めは、2時間おきに塗り直すことを忘れずに行いましょう。
紫外線を浴びてしまった場合は、すぐに日陰に移動して、冷たいタオルや保湿クリームで肌を冷やしましょう。保湿クリームや美容液を塗る、ビタミンC・Eを摂取する、十分な睡眠を取ることも大切です。
紫外線は、シミやしわ、皮膚がんなどの原因となるので、日焼け対策はしっかりと行うようにしましょう^^
Chel